処理表面の分析・管理方法
性能・管理
アマルファ処理表面は複数の指標で管理することができ、
品質の安定化に役立てることができます。
アマルファの性能は金属表面の微細凹凸形状によるものですが、エッチング量・L*値・粗度で数値管理をすることができます。数値管理ができるため、処理状態が悪化する前に兆候を検知することができ、良好な表面処理を維持することができます。
重量法によるエッチング量測定
エッチング前後のワークの重量を測定することでエッチング量を測定することができます。アマルファ処理はエッチングによる処理のため、エッチング量が適正かどうかを測定することは非常に重要です。
重量法によるエッチング量測定
レーザー顕微鏡による粗度測定
レーザー顕微鏡は金属表面に垂直にあてたレーザー光をプローブの代わりとして粗度を測定するものです。
アマルファの粗化形状は入り組んだたこつぼ形状のため、レーザー顕微鏡では完全に測定することができません。そのため、レーザー顕微鏡による粗度データ(Ra,Rzなど)は補助的な管理指標として使うことはできますが、この粗度データだけで処理表面を管理することは困難です。L*値やエッチング量とともに管理指標として使用されることを推奨します。