私たちメックは2019年5月1日、おかげさまで会社創立50周年を迎えました。
メックは高度経済成長真っ直中の1969年、機械(M)・電気(E)・化学(C)を融合させた技術で新事業を興したいと志した創業者・前田耕作によって設立されました。以来、電子基板・部品製造用薬品の開発、製造販売を主たる業務に定め、高品質かつ先進的な製品づくりによって、エレクトロニクス業界の発展を支え続けてきました。
また早くから海外拠点の整備に取り組み、アジア・欧州を中心とするグローバルネットワークを構築するとともに、毎年連結売上高の約10%を研究開発に投資するなど、事業の拡充、技術力の向上にも力を注いできました。
この間、世の中は高度成長から低成長へ、好況から不況へと、幾度もめまぐるしい変遷を繰り返してきました。とりわけエレクトロニクス業界は技術革新のスピードが非常に早く、メックも激しい景気変動の荒波を受け、困難な対応を迫られたこともありました。
そうしたなか、今日まで歩みを続けてこられましたのは、お客様をはじめ、株主・取引先・地域社会の皆様など、関係各位のご指導ご支援の賜物と心より感謝しております。
IoT(モノのインターネット)、AI(人工知能)に象徴される第4次産業革命は、いよいよこれからが本番です。メックは電子基板・部品製造用薬品の開発、製造販売で培った技術ノウハウを存分に活かし、この来るべき新時代に必要とされる製品・サービスの提供を通じて、今後とも社会の発展に貢献してまいります。
今後とも私たちメックをよろしくお願い申し上げます。
-
1968
- ICから集積回路へと技術が進展する
-
1969
- 大阪市北区梅が枝町に
メック株式会社設立 - 化学技術コンサルティング業務、プリント配線板用銅表面処理剤、はんだ表面処理剤の研究開発を開始
- アポロ11号が人類初の
月面着陸 - ビデオテープレコーダが
開発される
- 大阪市北区梅が枝町に
-
1970
- 銅表面処理剤、
はんだ表面処理剤の
販売を開始
- 日本万博博覧会
(大阪万博)開催
- 銅表面処理剤、
-
1971
- 本社を大阪市西淀川区佃に移転し、併せて工場建設
- 第1回JPCA
(日本プリント回路工業会)
ショーに出展
(以降連続出展) - NHK総合テレビが
全番組カラーへ
-
1972
- 本社、工場が隣家の火事で屋根と柱を残し全焼
- パーソナル電卓が
発売される
-
1973
- 第一次オイルショック
-
1974
-
1975
- パーソナルコンピュータが
発売される
- 東京都立川市に
東京営業所設置
- パーソナルコンピュータが
-
1976
-
1977
-
1978
- 第二次オイルショック
-
1979
- 創立10周年
売上 約4億円
従業員 20人
社是制定
- HALフラックスの
販売開始 - 自動車電話サービスが
開始される
-
1980
- はんだ剥離機を販売、
全面剥離法普及にはずみを
つけるとともに、
機械装置分野にも本格進出
-
1981
- 兵庫県尼崎市東初島町に
本社・研究・工場建設
- 現在のロゴへ
-
1982
- CDプレーヤーが
発売される
- 産業基板用
マイクロエッチング剤
CAシリーズを販売開始
-
1983
- ファミリーコンピューター
が発売される
- ファミリーコンピューター
-
1984
- 8ミリビデオが発売される
- 液晶テレビが登場する
-
1985
- 兵庫県西宮市に新工場建設
- ショルダーホンサービス
(携帯電話)が開始される
-
1986
- ポケベルが普及する
-
1987
- 携帯電話サービスが
開始される
-
1988
-
1989
- ノートパソコンが
発売される - 昭和から平成に改元
消費税開始 3%へ - 創立20周年
売上 約33億円
従業員 91人
- 本社所在地
(兵庫県尼崎市東初島)に
研究所を併設し、
薬品研究体制、設備、
資料室を整える
-
1990
- 台湾省桃園縣に初の
海外支店開設
- 台湾省桃園縣に初の
-
1991
- バブル経済崩壊
-
1992
- ベルギーに
MEC EUROPE NV.
(現 連結子会社)設立
-
1993
- 新潟県長岡市に新工場建設
(新潟営業所併設) - パッケージ基板がセラミックからオーガニックへ
- 第2世代携帯電話(2G)
が登場する - 国内でインターネット
サービスプロバイダ(ISP)
が誕生する - 銅除去剤 メックブライト
SFシリーズ 販売開始
-
1994
- 台湾支店を現地法人化し、
MEC TAIWAN
COMPANY LTD.
(現 連結子会社)設立
-
1995
- 阪神・淡路大震災発生
- 銅表面超粗化剤
メックエッチボンド
CZ-8100 販売開始
- ウインドウズ95の
日本語版が発売される - デジタルカメラが
発売される
-
1996
- 消費税 5%へ
- 香港に
MEC(HONG KONG)LTD.
(現 連結子会社)設立
-
1997
- アメリカ合衆国
カリフォルニア州に
MEC USA SPECIALTY
PRODUCTS INC.設立
- アメリカ合衆国
-
1998
- 研究所施設拡張のため、
本社事務所を兵庫県尼崎市
昭和通に移転
-
1999
- 創立30周年
売上 約56億円
従業員 148名
- ロボット犬「AIBO」が
発売される
- 創立30周年
-
2000
-
2001
- 大阪証券取引所
ナスダック・ジャパン市場
(現 東京証券取引所
JASDAQ(スタンダード))
に株式上場 - アメリカ同時多発テロ発生
- 第3世代携帯電話(3G)
が登場する
- 中国江蘇省蘇州市に
MEC CHINA SPECIALTY
PRODUCTS(SUZHOU)
CO.,LTD.(現 連結子会社)
設立 - iPodが発売される
- 大阪証券取引所
-
2002
- 銅表面処理剤
メックエッチボンド
CZ-8101 販売開始 - 黒化処理代替 メックVボンド
BOシリーズ 販売開始
- 中国広東省珠海市に
MEC FINE CHEMICAL
(ZHUHAI)LTD.
(現 連結子会社)設立 - 研究所拡張
- 米国子会社のMEC USA
SPECIALTY PRODUCTS
INC.の営業休止
-
2003
- 東京証券取引所
市場第二部に株式上場
-
2004
- IoTの概念が日本に広まる
-
2005
- 異方性エッチング
メックブライト
EXEシリーズ 販売開始
-
2006
-
2007
- 東京証券取引所
市場第一部に株式上場
- iPhone初代が発売される
(以後スマートフォン市場が拡大) - 新潟県中越沖地震発生
- 世界金融危機
-
2008
- 日本でiPhoneが
発売される - リーマンショック発生
- 日本でiPhoneが
-
2009
- 大阪証券取引所
ニッポン・ニューマーケット
-「ヘラクレス」市場
(現 東京証券取引所
JASDAQ(スタンダード))
の上場廃止 - 創立40周年
売上 約60億円
従業員 262名
- 日本でAndroid搭載の
スマートフォンが発売される - MEC USA SPECIALTY
PRODUCTS INC.閉鎖
- 大阪証券取引所
-
2010
- 第3.9世代携帯電話(3.9G)
が登場する
(LTE、4Gとも称される) - iPad初代が発売される
-
2011
- 樹脂金属接合技術
アマルファ(AMALPHA)
販売開始
- 高周波基板向け処理
メックフラットボンド
GTプロセス 販売開始 - 東日本大震災発生
-
2012
-
2013
- 日本において自動運転の
公道走行実験が開始される
-
2014
- 消費税 8%へ
- 5Gの概念が日本に広まる
- ウェアラブルコンピューター
が登場する
-
2015
-
2016
- 圧延銅粗化処理
メックエッチボンド
UTシリーズ 販売開始
- 本社・尼崎事業所
(兵庫県尼崎市杭瀬南新町)
建設
-
2017
- 兵庫県尼崎市杭瀬南新町に
本社、研究所、尼崎工場
稼働 - タイにMEC SPECIALTY
CHEMICAL (THAILAND)
CO.,LTD.(現 連結子会社)
設立
-
2018
-
2019
- 創立50周年
-
通信伝送の超高速化、大容量化でIoTの普及に必須となる第五世代通信5G。5G対応の通信環境を設備するため、メックが持つ電子基板の微細加工技術が期待されています。
-
たとえば公共の場でのセキュリティシステムや車両情報、購買情報をリアルタイムに収集するなど世界中であらゆるものがインターネットにつながり、センサーの数は飛躍的に増加します。情報処理に人工知能が応用され、状況に応じたサービスをリアルタイムに提供できるようになります。メックの技術はその一つ一つの信頼性向上に貢献します。
-
今後自動運転車の実現が見込まれています。また、電気自動車への移行で安全かつクリーンなクルマの実現が目指されています。より好感度なセンサーや高速な通信技術が求められています。メックの提供する界面創造技術がこうした次世代技術の進化を支えます。