環境保全に関する報告
事業活動と環境との関わり
当社は、電子基板・部品製造用の薬品を開発・製造・販売しています。事業活動のためには、エネルギーを消費し、資源を利用します。そのことを認識し、環境負荷を低減するように取り組んでいます。事業活動にかかわる環境関連法規等の順守はもとより、資源の有効利用、汚染予防および環境保全のために、省エネルギー対策、廃棄物の削減、化学物質の適正管理およびプロダクトライフサイクルに配慮した製品提供を推進します。
事業活動におけるマテリアルフロー |国内事業所|

電力使用量
2024年度の電力使用量は、2023年度より増加しました。電力使用量の増加以上に製造量も増加しているため、原単位は減少しました。電力の使用は、働く環境整備に主に使われるため、今後も増加が見込まれます。少しでも環境負荷を低減するため、尼崎事業所屋上で太陽光発電を行っています。
CO2排出量
当社に係るCO2排出量として、GHGプロトコルScope1(燃料)、Scope2(電気・熱)を算出しています。Scope2(電気)が97%を占めています。2024年度のCO2排出量は2023年度とほぼ同じでしたが、製造量が大幅に増加しているため、原単位は減少しています。Scope3について、2024年度は全カテゴリについて算出しました。
2023年度より尼崎事業所において再生可能エネルギーの購入を始め、2024年度は国内事業所の約35%を賄いました。2025年度も引き続き購入しています。2022年度分より、カーボン・オフセットとして、新潟県全体の森林整備事業などの各種プロジェクトをセットにした「新潟県パック」を購入しています。2024年は35t購入し、無効化しました。今後も継続していきます。
水の使用量・排出量
水は当社製品に欠かせない主要原料のため、原料として使用する水の使用量は製品製造量の増減に伴い変化します。原料用途以外に製造設備・容器洗浄や、研究開発業務の基板処理ラインでも多くの水を使用しているため、水の使用量把握とともに、設備洗浄回数の適正化、容器自動洗浄装置の導入、基板処理ラインでの無駄な水使用を控えるように努めています。製造・研究開発業務で使用された水は、排水処理設備にて規制基準値内に処理され、排水として下水道に排出されます。基準値を超えた排水を流出することがないように管理しています。2024年度は、基準値を超えた排水排出はありませんでした。引き続き、適切な管理に努めます。
ポリ容器のリユース(再利用)
限られた資源を無駄なく有効に活用するために、当社ではお客様がご使用になった当社製品のポリ容器を回収しています。容器が再利用可能かどうか選別し、可能な容器は当社ならびに委託業者にて洗浄し、再利用しています。
産業廃棄物の適正処理
2024年度の産業廃棄物排出量は402tで、2023年度とほぼ横ばいでした。特別管理産業廃棄物は152tで、2023年度より29t減少しました(16%減)。全体の最終処分量は51tでした。今後も、産業廃棄物の発生抑制に取り組み、発生した産業廃棄物は分別を徹底することで、最終処分量の削減に努めてまいります。
2024年度の環境会計(国内事業所)
2024年度 環境保全コスト
作成基準
- 集計期間 : 2024年1月1日から12月31日までの12か月
- 集計範囲 : メック株式会社 [尼崎事業所(本社・研究所・尼崎工場)、東初島事業所(本社・研究所)、長岡工場、東京営業所]
- 「環境保全コスト」は、目的が明らかに保全活動に関わるものと判断できる場合のみを対象とした。
- 「研究開発コスト」は、テーマ毎に把握できるものは個別に集計し、直接把握できないものはテーマ毎の勤務時間を基準に比例配分した。
- 「費用額」には、環境保全を目的とした設備の減価償却費、維持管理費および人件費を含む。
各種データに関しては、こちらをご覧ください。
ESGデータ