環境保全に関する報告
事業活動と環境との関わり
当社は、電子基板製造用の薬品を開発・製造・販売しています。事業活動を行ううえで、エネルギーを消費し、資源を利用します。そのことを認識し、環境負荷を低減するように取り組んでいます。事業活動にかかわる環境関連法規等の順守はもとより、資源の有効利用、汚染予防および環境保全のために、省エネルギー対策、廃棄物の削減、化学物質の適正管理およびプロダクトライフサイクルに配慮した製品提供を推進します。
事業活動におけるマテリアルフロー 日本国内事業所
電力使用量
西宮工場は2021年末に稼働終了し、その後は尼崎工場、長岡工場の2工場稼働です。2023年度の電力使用量は、2022年度とほぼ同等でしたが、製造量が減少しているため、原単位は大きく増加しました。電力の使用は、働く環境整備に主に使われるため、今後も増加が見込まれます。少しでも環境負荷を低減するため、尼崎事業所屋上で太陽光発電を行っています。また、2023年度より尼崎事業所において再生可能エネルギーの購入を始めました。2024年度も引き続き購入しています。
CO2排出量
当社に係るCO2排出量として、GHGプロトコルScope1(燃料)、Scope2(電気・熱)を算出しています。Scope2(電気)が97%を占めています。Scope3は、一部のカテゴリについて算出しました。
水の使用量・排出量
水は当社製品に欠かせない主要原料のため、原料として使用する水の使用量は製品製造量の増減に伴い変化します。原料用途以外に製造設備・容器洗浄や、研究開発業務の基板処理ラインでも多くの水を使用しているため、水の使用量把握とともに、設備洗浄回数の適正化、容器自動洗浄装置の導入、基板処理ラインでの無駄な水使用を控えるように努めています。製造・研究開発業務で使用された水は、排水処理設備にて規制基準値内に処理され、排水として下水道に排出されます。基準値を超えた排水を流出することがないように管理しています。2023年度は、基準値を超えた排水排出が1件あり、行政へ届出しました。基準値超え発見後の対応も適切に実施され、原因追及・対策の結果、その後の発生はありませんでした。
ポリ容器のリユース(再利用)に関する取組み
限られた資源を無駄なく有効に活用していくため、お客様先で不要となった薬液使用後のポリ容器を回収しています。お客様先から回収した容器をリユース可能かどうか選別し、リユース可能な容器は当社ならびに委託業者にて洗浄し、リユースを行っています。
産業廃棄物の適正処理
2023年度の産業廃棄物排出量は423tで、2022年度より122t減少しました(22%減)。2022年は西宮工場の閉鎖対応の一環で様々な産業廃棄物の排出がありましたので、その分の減少です。特別管理産業廃棄物は181tで、2022年度より88t減少しました(33%減)。最終処分量は64.3tでした。2023年度は、西宮工場の2023年5月末の譲渡までに、最後の排出として6.2tの産業廃棄物の排出がありました。今後も、産業廃棄物の発生抑制に取り組み、発生した産業廃棄物は分別を徹底することで、最終処分量の削減に努めてまいります。
2023年度の環境会計(国内事業所)
2023年度 環境保全コスト
作成基準
- 集計期間 : 2023年1月1日から12月31日までの12か月
- 集計範囲 : メック株式会社 [尼崎事業所(本社・研究所・尼崎工場)、東初島事業所(本社・研究所)、長岡工場、東京営業所]
- 「環境保全コスト」は、目的が明らかに保全活動に関わるものと判断できる場合のみを対象とした。
- 「研究開発コスト」は、テーマ毎に把握できるものは個別に集計し、直接把握できないものはテーマ毎の勤務時間を基準に比例配分した。
- 「費用額」には、環境保全を目的とした設備の減価償却費、維持管理費および人件費を含む。
各種データに関しては、こちらをご覧ください。
ESGデータ