2022年度の世界・日本経済は、新型コロナウイルス感染症 (以下、「感染症」という。)の抑制と経済活動の両立が進み、行動制限が緩和されるなか、世界的な物価高騰や 金融引き締め、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化やエネルギー問題、原材料・原油価格の高騰等さまざまな課 題に直面し、景気下振れのリスクをはらむ予断を許さない状況が続きました。
エレクトロニクス業界は、個人消費の停滞により、パソコンやスマートフォン、ディスプレイ、タブレットPC等、 コンシューマー向け電子機器の需要は低調に推移し、デジタルトランスフォーメーション(DX)への投資や新しい 生活様式への対応等の影響を受け堅調であったデータセンターも調整局面となりました。
当社グループの関係市場である電子基板・部品業界は、エレクトロニクス業界の影響を受け、当社と関連が深い 半導体を搭載するパッケージ基板において需要は拡大基調にあるものの、在庫循環的な調整局面となりました。
売上
半導体を搭載するパッケージ基板向けに高いシェアを持つ超粗化系密着向 上剤「CZシリーズ」は、半導体市況の影響を受けたものの、パッケージ基板の大型・高多層化により堅調に推移し、 売上増加に寄与し、163億29百万円(前期比12億90百万円、8.6%増)となりました。

営業利益
売上増加に伴う収益向上や、円安の影響などにより、営業利益増加に寄与し、40億4百万円(前期比64百万円、1.6% 増)となりました。

当期純利益
親会社株主に帰属する当期純利益は30億64百万円(前期比1億15百万円、3.9%増)となりました。
