株主・投資家の皆さまへ
2025年も後半に入りました。ウクライナ情勢や中東問題の長期化により地政学的な不確実性が高まるなか、各国の経済安全保障への関心も一層強まっております。
さらに、米国通商政策の影響等による複雑な国際情勢のなかで、物価上昇や人手不足等により、企業を取り巻く環境は不透明な状況が続いています。一方で、情報通信技術の進展、車の自動運転技術の実用化加速や、DX・GXの社会実装が進むなかで半導体への需要は拡大基調にあり、当社が関係する市場は中長期的に成長が見込まれております。
当社では、「2030年ビジョン」における中期経営計画Phase2(2025-2027年度)をスタートさせました。研究開発型企業として「創造と変革」「界面の創出と接合で世界一になる」の指針のもと、独創の技術の創出を通じて持続的成長を実現し、真のグローバルカンパニーを目指してまいります。初年度において、課題に対する各種施策を順次実行していくとともに、今私たちが直面している情報通信技術の急速な進化に対し、適切に対応してまいります。
現在、生成AI関連の需要が拡大するなか、半導体実装技術においては、さらなる高性能化と省電力化が求められています。当社はこうした最先端技術の進化に必要不可欠な化学薬品プロセスをグローバルに提供し、これらの技術をさらに磨き上げることで、「2030年ビジョン」を実現し、お客様とともに世界の産業発展に貢献してまいります。
社会が大きく変革するなか、当社は公正で誠実な事業運営を通して持続可能な社会課題の解決に取り組んでまいります。当社が生み出す技術、企業価値、そして社会貢献――これらすべての源泉は「人財」にあります。当社としては、これまでと変わらず人的資本の充実を経営の最重要テーマの一つとして掲げ、変化する時代に対応すべく企業経営の課題に取り組んでまいります。
当社にかかわる皆さまに深く感謝するとともに、各ステークホルダーの皆さまと協力し、産業の発展と未来のためにできることを積み重ね、ともに成長してまいります。
今後とも、皆さまのなお一層のご支援ご指導を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
メック株式会社
代表取締役社長